グループサウンズブームが過熱してきた1967年、「好きさ 好きさ 好きさ」の大ヒットを放った ザ・カーナビーツ [ザ・カーナビーツ]









ザ・タイガースの第ニ弾シングル、「シーサイドバウンド」が大ヒット中の時期の1967年6月、ザ・カーナビーツがデビュー1発目で大ヒットさせた『好きさ好きさ好きさ』。アイ高野氏のこの声、若干16才。当時19才だったタイガース、ジュリーよい更に若い。

1966年、空前の加山雄三ブームを巻き起こし、映画では未だ「若大将」、大学生を演じていた加山雄三氏でしたが、1967年は既に三十路を迎えていた年。エレキブームの日本の立役者、寺内タケシ氏も20代後半、若いと思われていたザ・スパイダースのフロントの天才パフォーマー、堺正章氏、井上順氏でも、1967年は共に21才。大人です。

アイ高野氏の16才、未だ「少年」というのは、群を抜いて若い!。

ザ・カーナビーツは、16才で既にドラマーだったアイ高野氏が、3~5才年上のプレイヤーを集めバンドを組んでるわけで、その逆ならGSにはよくある話しですが、このパターンはザ・カーナビーツだけではないのか?と思っております。

結成後すぐ、レコード会社のオーディションに合格。ゾンビーズの、特に有名でもヒットしたわけでもない「I Love You」をアレンジしてた彼等に(カーナビーツのヒットで有名になった)、和製ポップスの訳詞なら、もうこの方しかいない!漣健児氏にプロデュサーが依頼、詞をつけ出来たのが、この「好きさ好きさ好きさ」。

ザ・カーナビーツというバンド名の名ずけ親は、当時「ミュージック・ライフ」編集長だった、ザ・ビートルズとの海外単独インタビューで、その名を馳せた!、かの高名な星加ルミ子さん。16才の少年、アイ高野氏は、このバンド結成から僅か4ヶ月でここまでトントン拍子。

ドラムを叩きながら歌うスタイル、あのドラムスティックを前に掲げ ♪おまえのーすべーてーを〜 の決めのポーズ。共に、タイガースのジュリーの「君だけに愛を」の指差しポーズよりも時期は早く、ドラムを叩きながら歌いヒットを出したのは、ワイルドワンズやゴールデンカップスよりも時期は早かった、当時は画期的な史上初のソレであり(後追いであれを知る人は、GSのよくあるスタイルと思うと思いますが)、アイ高野氏は、GSではお馴染みになる、オーバーアクションの元祖だったとも、言えなくもないわけです。

とにかくこの楽曲の音源、カッコイイ!。

キーボード、オーケストラのオーバーダビング0。ドラム、ベース、リズムギター、リードギター、打楽器でグルーヴ、ビートを作ってる、あとはボーカル、コーラスだけのソレであり、正にエレキバンドの王道、正統派スタイルで、所謂ガレージパンク的な音が好きの人には、たまらない音源だと思われます。

GSはコーラスが何処もとても上手いのですが、この楽曲のボーカル、ハーモニー音源は面白いです。

イントロ後の ♪好きさ からいきなりハモ。主旋律の ♪おまえが好きだよ からはアイ高野氏の1人ダブリング(二重録音)なのでしょうか?、ユニゾンで声が2つ聴こえ、♪こんなにおまえを からは1声になっており、アレンジャーの方は、ザ・ビートルズの「恋する二人」のジョンの一人ダブリングを参考にしたのでしょうか?、、、

それまで2音、ユニゾンのダブリングだった声が、突然1音になると、そこがとても!効果的に引き立ちますね。


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