1960年、ザ・ヴェチャーズが全米NO2位を記録した、Walk Don't Run (急がば廻れ) なれど、日本でヒットしたのは1965年のエレキブームでだった [ザ・ヴェンチャーズ]
昼に建築業、夜はクラブ出演。地道に生活費を稼ぎ、クラブで音楽人脈を作る、何処の国にもありがちな、若きザ・ヴェンチャーズの日常を変えたのが、このデビュー第二弾シングル。邦題「急がば廻れ」ウォーク・ドント・ランが、1960年、全米ビルボード2位をマークしたのがきっかけ。
ザ・ビートルズのジョージも、未だビートルズ公式デビュー前の、この時期のザ・ヴェンチャーズからの影響を後年述べておりますし、スティーリーダン、ドゥビーブラザースでお馴染み、ジェフ・バクスターはザ・ヴェンチャーズのファンクラブに入っていたそうで、案外、ミュージッシャンでザ・ヴェンチャーズの影響を述べる人は多く、御子息リオン・テイラーが今は後任ドラマーになっておりますが、メル・テイラー突然の他界後のツアーは、「マイシャローナ」でお馴染み、ナックのブルース・ゲイリーがツアーでドラムを担当してます。
ギターはモズライトではなく、フェンダー。この!大有名な!メロディのリードギターは、この後ベースにまわるボブ・ボーグルの演奏であり、名手!ノーキー・エドワーズはベースでゲスト参加。ドラマーも未だメルではないです。
ザ・ヴェンチャーズはリズムギターの名手!ドン・ウイルソン(リーダー)とボブ・ボーグルの2人で結成されたバンドなので、2009年、ボブが他界した時、解散するかな?と管理人は思ったのですが、2011年現在、78才のドンさん、未だ未だ!元気にザ・ヴェンチャーズを続けておりますね。素晴らしい!。
↓ザ・ヴェンチャーズのアルバムジャケットのセンスも、管理人は大好きです!。
ザ・ヴェンチャーズがアメリカのヒットチャートで活躍するのは、主に60年代初頭から半ばなのですが、日本ではあまりリアル60年代前半は、ザ・ヴェンチャーズの名前は未だ聞こえてこず、加山雄三氏など一部のマニアックなコアなファン達だけが支持していたそうで、65年の「エレキの夏」、空前のエレキブームを日本で巻き起こしたザ・ヴェンチャーズが、既にアメリカのサーフロックブームは沈静化しつつあり、英国のザ・ビートルズがアメリカで大旋風を巻き起こしてた時期、日本で大歓迎、大声援を受け、これからはアメリカではなく日本をビジネスの中心にしようと考えたのは、大正解だったでしょう。
サーフロック、エレキインストブームがアメリカで沈静化したからと言って、バンド解散して、又、建築現場に戻るよりも、その方がミュージッシャンとして得策なのは、誰が考えてもわかる事ですね。
ドンもボブも20代後半になって、このWalk Don't Run (急がば廻れ)の大ヒットをアメリカで記録し、日本でエレキブームを巻き起こした65年には既に三十路も越えていた、立派な大人の男だったのが、なんとなくザ・ヴェンチャーズは、ありがちな日本や大ヒットに浮ついた雰囲気も事件もなく、はしゃいだ雰囲気も常にない、とてもクールで聡明な、アメリカン「ジェントルマン」に、管理人が感じる理由かもしれませんね。
ちなみにこの Walk Don't Run (急がば廻れ) もキャラバン同様、元はジャズナンバーでございます。ザ・ヴェンチャーズのアレンジセンス、ジャズでも映画音楽でもクラシックでもサーフロックでも、何でも自分達の音、ザ・ヴェンチャーズサウンドにしてしまう所が、彼等の最大の魅力だと、管理人は思っております。
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